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[アピウア]ナナ(2020)750ml

イタリア・マルケ州クプラモンターナで、栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して生産された微発泡の白ワインです。クプラモンターナは、同州を代表する白ぶどう品種「ヴェルディッキオ」の名産地として知られています。

石灰質が豊富な土壌で有機栽培され、プロヴィナージュ方式で植えられた樹から収穫したヴェルディッキオを100%使用。野生酵母で発酵させ、補糖や補酸をおこなわず、亜硫酸塩の添加や助剤も一切使用していません。

 

収穫後、除梗し果皮とともに短時間発酵させた後に圧搾。ステンレスタンクでゆっくりと発酵を進め、残糖がある状態で瓶詰めします。瓶内で発酵を終えた後、そのまま18か月間熟成。澱抜きせず、澱を残したままリリース。

 

2020年は猛暑により糖度の高い果実となったため、力強い果実味とやや強めに感じられる揮発酸が熟成によって調和し、ヴェルディッキオらしい独自の香りとフレッシュさが際立つ仕上がりとなりました。

はちみつやドライフルーツを思わせる甘やかさに、キレのある酸味が重なり、アーモンドのようなほろ苦い余韻が続く、個性豊かな味わいをお楽しみください。

 

 

※裏ラベルに酸化防止剤(亜硫酸塩)含有と記載されていますが、人為的な添加はしていません。

【これはお酒です】
ご購入前に必ずお読みください
※未成年の飲酒は禁止されております。未成年の酒類のご注文はお受けできません。

 

販売価格:¥4,620(税込)

 [NH003068]

タイプ白・微発泡
原材料名ヴェルディッキオ100%
アレルゲン【特定原材料7品目】なし
【特定原材料に準ずる21品目】なし
内容量750ml
保存方法要冷蔵(10℃以下)
※開封後はお早めにお飲みください。
配送方法冷蔵
アルコール分12.9% ※これはお酒です
製造者アピウア(イタリア・マルケ)
表示名1 表示名2 表示名3 在庫状況  
在庫数量:3


商品詳細

「アピウア」の当主ロベルト・カスティニャーニは、もともとワインの造り手ではなく、建築デザインを生業としてフランス・パリで暮らしていました。そこで出会った自然派ワインに衝撃を受け、飲むだけでは満足できず、自らワイン造りの道へと飛び込んだ人物です。

 

フランスで2年間の醸造経験を積んだのち、妻フランチェスカの故郷であるマルケ州クプラモンターナへ移住。ヴェルディッキオという品種の魅力と、この土地の持つ大きな可能性に惹かれ、本格的にワイン造りを始める決意を固めました。

 

ヴェルディッキオはマルケ州を代表する土着品種で、ワインの主要な酸味成分のひとつである酒石酸を多く含むことから、スパークリング、軽快な白ワイン、長期熟成で深みのあるしっかりしたボディのワインまで幅広いタイプを生産できる品種です。

「ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ」として広く知られる一方で、現代の“大量生産の象徴”としても世界に名を馳せています。

 

2018年、ロベルトは3ヘクタールの理想的な土壌を持つ畑を手に入れました。そこには高樹齢のヴェルディッキオが植わり、農薬を使わず環境に配慮した有機栽培がすでに実践されていました。彼はその哲学を引き継ぎつつ、気候や生態系のバランスを尊重し、「必要なことを必要な分だけ行う」ことを基本姿勢としています。

 

しかし、高樹齢の畑では、新たに植えた若木が根を伸ばせず枯れてしまうこともしばしば。そこでロベルトは「プロヴィナージュ」と呼ばれる伝統的な植樹方法を採用しました。既存のぶどう樹の枝を地中に埋め、先端を外に出して芽吹かせる方法で、枝は親樹から栄養を受け取りながら新しく自根を伸ばします。こうして自根で育った樹から採れる豊かな果実味にロベルトはとても魅力を感じています。

 

醸造においては、フランスでの経験と畑で得た感覚を重ね、「ワインは畑で造るもの。ぶどうは美しさよりも健全さが大切」との信念を持ちます。さらに、「発酵は長い時間をかけ、酵母が次々と引き継がれていく。同じぶどうであっても隣り合う樽ごとに表情が異なり、決して同じ現象は起こらない。はじめから、添加物を加える発想はない」と語ります。

 

教わるだけでなく、先駆者の言葉に自らの体験を重ねることで確信を深め、迷いなくワイン造りに挑むロベルト。ガレージを間借りした小さなカンティーナ(ワインの貯蔵庫)から生み出されるワインは、豊かなインスピレーションと大きなポテンシャルを備えた、実に魅力的なものばかりです。

 

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