こだわり1
1年以上の時間と手間をかけてつくるバニラ
アイスやプリンなどに使われるバニラの香りは身近な物ですが、実は、香料をアルコールで薄めたものなど、人工的につくられたバニラがほとんどで、本物のバニラはわずか10%程度ともいわれています。
それは、バニラの栽培に多大な手間と時間がかかるのが一つの理由です。新芽が花をつけるまでに3~4年。さらに花の寿命は短く、午前中に満開になるとお昼には萎れてきます。わずか一日のみの開花で、この僅かなタイミングで受粉させてバニラビーンズを実らせます。
熟する前に収穫されたバニラビーンズは、青くさいにおいしかしません。その果実を煮てから蒸し、寝かす→天日干し、陰干し→寝かせるという作業を毎日4~5ヶ月もかけて行い、ゆっくり発酵・熟成させていきます。最初は緑色だったバニラビーンズはやがて黄色、茶色と徐々に色を変え、最後には焦げ茶色になって、ついにあの甘い芳香を放つようになっていきます。
マダガスカル産のバニラビーンズは開花から出荷までは平均して16~18ヶ月と長い時間をかけて丁寧に栽培、加工をしています。
こだわり2
自然と共生する農業
バニラビーンズはマダガスカルの森のような農園で、アグロフォレストリー栽培で育てられてています。
アグロフォレストリーとは、自然と共生する持続可能な農業の一つの形です。ひとつの土地に樹木と農作物を一緒に植え、植物同士や生態系の相互作用によって、農業と林業を同時に行うことを指します。作物と一緒に地域固有の木々も植えるので森が再生され、また従来の農業のように森林を切り開いて畑を作る必要がないため、土地が荒廃する心配がありません。
農薬も肥料も使わず自然の力を最大限に活用しながら作物を育てる栽培方法です。
また、アグロフォレストリーは生産者の収入安定にも繋がります。
バニラビーンズは6〜7月に、ライチは11月、バナナやパイナップルは通年収穫など、年間を通して収穫が望めるため、生産者の収入が安定します。
こだわり3
生産者との対等な関係づくり
Co・Enでは、バニラビーンズを農家から直接購入することはしていません。協同組合もしくは加工業者から購入しています。これは、バニラビーンズの品質を高い水準で安定させるためです。
しかし、その先にいる生産者たちとも直接つながっています。
どこで栽培されたものなのか、加工する前のグリーンバニラがいくらで取引されたのかまで把握しています。
現地ではオーガニック認証やフェアトレード認証を取得していますが、認証に頼り切ることなく、現地に足を運び、この目で見て、話をして、信頼関係を築き、対等でフェアな関係づくりに努めています。
つくり手
美しい景色を50年先も
Co•Enは2020年に設立され、主にバニラビーンズなどの香辛料などの食材の輸入販売と商品開発・製造、そして持続可能性やSDGsに関する講演やコンサルティングを行っている会社です。
マダガスカルのアグロフォレストリーバニラから始まり、今では、ボルネオ島西カリマンタンや日本では千葉県鴨川市に活動の拠点を広げています。ボルネオのアグロフォレストリーからはイリッペバターと呼ばれる植物油脂を輸入しており、鴨川市では、里山再生に取り組む事業者たちと日本のアグロフォレストリーの可能性を広げています。
社名のCo•Enは、”Co”はCOnnectやCOoperateなどつながる、協力する、”En”はENjoyやENcourageなど気持ちを上げるという意味からつけられました。
利益追求・効率化の波に飲み込まれ失われようとしている、人と自然が共生する美しい景色を、新しい価値の創造を通して次世代に繋ぎたいという想いで、自然の力を最大限に活かした農業やそれを営む人たちを応援する事業を行っています。
保存方法
開封後は冷暗所で
直射日光、高温多湿を避けて、冷暗所に保存してください。