こだわり1
日本三大秘境の山奥で受け継がれてきたお茶
産地は、日本三大秘境のひとつに数えられる宮崎県椎葉村。
宮崎県の最北西端に位置する人口2300人程度の村で、総面積の96%が山林という広く山深い地域です。
日本の原風景ともいれる暮らしの在り方が認められ、
2014年には「日本の最も美しい村連合」へ加盟、
2015年には高千穂郷・椎葉産地域として「世界農業遺産」にも認定され、注目を集めています。
こだわり2
循環型の焼畑農業跡地に自生する力強い在来種
椎葉村は、古くから続く(縄文時代からという説もあります)循環型農法とも言われる焼畑農業が、
日本で唯一途切れずに継承された村。
椎葉の山々には、焼畑農業によって広がった茶の木が豊富に自生しています。
焼畑農業では、1年目に山を焼いたあとすぐに「そばの種」を蒔きます。
その後2年目にはヒエ、3年目には小豆や大豆、4年目にはアワ、キビなどを蒔きます。
そうして4年ほど山で輪作を行ったあとは、最後20~30年の休耕期間を経て、
また自然の山へと還していきます。
自然の山に戻る過程で、一番最初に自然に生えてくる植物の1つが「山茶」です。
椎葉村の山茶は、焼畑跡地に自然の力で生えてくる力強い植物なのです。
SHIIBA YAMACHA(椎葉山茶)は、そうして焼畑跡地に生えたお茶の木を、農薬・肥料不使用の畑に運び、挿し木で増やした山茶のみを使用。
すべて丁寧に手摘みしたリーフです。
椎葉村の在来種には、人と自然が紡いできた文化が息づいています。
ぜひ、この秘境の村のテロワール(自然環境が表現された個性)をぜひお楽しみ下さい。
こだわり3
国内流通量がほとんどない「釜炒り茶」
釜炒り製法でつくられる釜炒り茶は、手間がかかるために生産量がそもそも少なく、国内で流通しているお茶の中でめったにお目にかかることがありません。
煎茶や玉露をはじめとした多くの日本茶は、高温で蒸す「蒸し製法」ですが、SHIIBA YAMACHAは「釜炒り製法」という、その名のとおり釜で炒ってつくるお茶です。
通常の煎茶は細いですが、それは茶葉を揉んで針状に仕上げるため。一方釜炒り茶は釜で混ぜながら炒るために、くるっと丸まった、形の可愛らしい茶葉になります。
釜炒り茶は、炒るという工程が入ることで、透明感のある黄金色になり、釜香(かまか)と呼ばれる香ばしい香りや風味が楽しめます。そして苦み・渋みが少ないながらもしっかりした味わいがあり、そのあとの後味はすっきりとクリアに感じられます。緑茶に比べて飲みやすいという方も。
つくり手
椎葉村で暮らし里の文化を伝えるミミスマス
ミミスマスは「里を楽しむ人を増やす」という使命をかかげ、
釜炒り茶や日本ミツバチのはちみつといった、中山間地域の素材を使った製品を企画製造・販売しています。
ミミスマスが暮らす椎葉村は、同じ集落内に住むひとたちはほぼ全員が顔見知り。
ご近所を訪ねると当たり前のようにお茶と漬物がでてきて、
ついつい長居して世間話や子育ての相談にのってもらったり、
椎葉村はそんなあたたかい人で溢れています。
「日常のあたたかさを与えてくれる里の文化を伝えたい」
ミミマスはそんな想いでお茶や蜂蜜をつくっています。
茶畑の荒廃を防ぐために、自社で手摘みをする他、椎葉村内の生産者からも茶葉を買い取り、
その後、契約している加工工場に委託して茶葉を釜炒り茶に加工後、販売しています。
また、この釜炒り茶の収益の一部を、茶の生まれ故郷である山の景観・安全を守るため、山道整備活動等へ寄付しています。
たのしみかた
色・香り・形・味わいをじっくり楽しむ
まず、釜炒り茶の特徴である、美しい黄金色の見た目をご覧ください。湯呑で味わうのももちろん良いですが、透明なグラスに注ぐとその色味を楽しむことができます。
次に、釜で炒ったことによる香ばしい香り、「釜香」を楽しんでください。思わず傍らのお漬物に手が伸びてしまうような、素朴で落ち着く香りです。
釜炒り製法ならではの、くるっと丸まった、形の綺麗な茶葉が、急須の中でゆるりと溶ける様子にもとても癒やされますので、ぜひお楽しみください。
また暑い季節は、水出しにすることでさらにすっきりとした爽やかな味になりますのでおすすめです。
保存方法
茶筒や保存瓶で
釜炒り茶ならではの色や香り・味を楽しんでいただくために、
開封前は直射日光、高温多湿を避けて常温で保存してください。
開封後は匂い移りと湿気にご注意いただき、茶筒や保存容器で密閉して保存してください。