ダージリン紅茶のクオリティーシーズンは年3回。春、夏そして秋です。秋摘みの時期の気候は、朝夕は冷え込み、日中はカラッと晴れ、空高く雲一つない晴天が特徴です。
一日のこの寒暖差が、朝夕に茶葉と土に湿気を与え栄養を行き渡らせ、日中の気温の上昇とともに一気に新芽を芽吹かせます。これがダージリン紅茶を美味しくする秘訣です。
さらに、マカイバリ茶園では農薬・化学肥料も一切使用しておらず、堆肥や植物のエキスなど自然由来の肥料を用いたバイオダイナミック農法で30年以上栽培されており、月や星の位置、季節の変化など宇宙のリズムに基づいて最適な収穫期に茶摘みをおこなっています。
2024年の秋摘みの時期は例年よりも気温が高い気候でした。マカイバリ茶園は標高が約1,500m近くあり、日中の気温が高いと翌朝には霧がかかるといった、紅茶づくりには最適な条件が揃っています。
爽やかで清涼感あふれる春摘みファーストフラッシュから果実味あふれる夏摘みセカンドフラッシュ、そして熟成された深い味わいの秋摘みオータムナルまで、それぞれの季節をお楽しみください。
※バイオダイナミック農法
有機農法の最高峰と言われており、マカイバリ茶園では世界で最初にバイオダイナミック農法による茶栽培を実施しました。
オーストリアの人智学者ルドルフ・シュタイナーの思想をもとに体系化されたもので、生物の潜在的な力を導き出し、土壌に活力を与え、作物を育てる農法とされています。
除草剤や殺虫剤、化学肥料などは一切使用せず、自然の物質から生成された調合剤を茶畑に散布したり、茶摘みなどの作業を月や天体の運行に則して行います。
バイオダイナミック農法とは、太陽・水・空気・土・動植物すべてが互いに関連・調和しあった、ホリスティックな環境の中で栽培を行う方法なのです。