こだわり1
何百万年もの時を重ねた、東海の土から
東海地方には、約650万年前に「東海湖」と呼ばれる巨大な湖があったといわれています。現在の岐阜・愛知・三重にまたがるその湖の湖底には、長い年月をかけて良質な土が堆積しました。美濃焼、瀬戸焼、常滑焼、そして萬古焼など、東海地方に焼き物の産地が集まっている背景には、こうした豊かな土の存在があります。
さらに、用途に合わせてさまざまな土や粘土を組み合わせ、最適な陶土に仕上げる技術も、この産地ならではの特徴です。
土は、採掘してすぐに器になるわけではありません。不純物を取り除き、用途に合わせて原料を配合し、水とともに混ぜ合わせ、余分な水分を抜いて、ようやく器づくりに適した陶土になります。
何百万年も前に堆積した土が、たくさんの工程と人の手を経て、毎日の暮らしで使う器へ。そんな長い物語に思いを馳せると、いつもの器も少し違って見えてきます。
こだわり2
土から器へ、手仕事を重ねて
かもしか道具店の器の多くは、「水ごて成形」という方法でつくられています。石こう型に粘土を入れ、水ごてを使って丁寧に形を整えていく、萬古焼で広く用いられている製法です。土の状態や乾き具合を見極めながら、一つひとつ型から取り出していきます。
型から外した器には、まだ小さな段差やつなぎ目が残っています。スポンジやヘラを使い、表面を整えながら、口元や底、持ち手や注ぎ口まで丁寧に仕上げていきます。機械だけではつくりきれない細かな部分だからこそ、ここでは人の手が欠かせません。
その後、しっかり乾燥させて素焼きをし、釉薬をかけて本焼きへ。約1,200℃の高温で焼き上げることで、丈夫で毎日の暮らしに寄り添う器が生まれます。
焼き上がった器も、色や形、焼き上がりの状態を一つひとつ人の目で確認。土づくりから成形、仕上げ、焼成、検品まで、いくつもの工程と人の手を重ねて、ようやく一つの器が完成します。
その一つひとつに、産地の技術とつくり手の思いが込められています。
つくり手
萬古焼の産地から生まれた道具
かもしか道具店は、萬古焼の産地として知られる三重県菰野町で生まれた、山口陶器のオリジナルブランドです。
食器や土鍋など、日々の暮らしに役立つ道具づくりから始まった萬古焼。その土地に根づく生活文化を見つめながら、暮らしの中にある小さな幸せを届けるものづくりを続けています。
昔から受け継がれてきた知恵や習慣には、少し手間がかかるものもあります。けれど、そのひと手間の先には、暮らしを豊かにしてくれる大切なものがある。かもしか道具店は、そんな先人たちの知恵を受け継ぎ、現代の暮らしに寄り添う道具として形にしています。
生活文化を「紐解き、道具をつくる」「伝え、残す」「愉しむ」。三つの思いを大切にしながら、使う人の毎日に小さな発見や喜びを届けています。
お取り扱いについて
・食洗機での洗浄が可能です。
・電子レンジでご使用いただけます。
■ご注意
・直火ではご使用いただけません。
・冷蔵庫にあったものを、そのままレンジ温めるのはおやめください。
・熱い状態の本体を素手で触らないでください。
・素地に若干の吸水性があるため、ご使用の状況によっては、貫入(かんにゅう:表面の釉薬に入るヒビ) が入る場合がございます。
■お手入れ方法
・お手入れは食器専用洗剤を使用し、十分に水洗いしてください。
・洗う際は柔らかいスポンジを使用して洗ってください。
・使用後はしっかりと洗浄し、乾燥させてから収納してください。