■WORLD SOAP
生命の源である「植物の種」を絞った植物オイルは、太古の昔から乾燥や強い日差しから人々の肌を守ってきました。世界中の貴重なオイルでそれぞれの土地や都市にインスピレーションを受けて、7種類のワールドソープが生まれました。
『ピーピー』南国のやさしい風につつまれて
タイのアンダマン海に位置するピーピー島は、ゆっくりと散歩しながら、島中の人々に会えるような、のどかな島です。太陽があまねく降りそそぐ浜辺には、ココナッツの実がたくさん転がっていて、遠浅の青い海と白い砂底が広がり、なまこやウニ、魚ものんびり暮らしています。
そんな90年代のピーピー島の静かな浜辺で、身も心もくつろいで遊んだ時間をイメージして作りました。
紫外線対策やソープシャンプー初心者に最適な『ココナッツオイル』
南国の女性たちは、イランイランの精油をココナッツオイルに混ぜたもので髪を調えます。 ココナッツオイルは、美しい艶髪を保持するために、また紫外線から肌を守るために欠かせないオイルなのです。
日差しが強い地域の植物は、一般的に紫外線に対して強い抵抗力を持ちます。ココナッツオイルも同様で、成分として多く含むラウリン酸は、バリア機能を強化し、紫外線にあたると発生する活性酸素を除去し、紫外線から肌を守ります。
ココナッツオイルの石けんは、7種類のワールドソープの中で一番泡立ちが良く、ソープシャンプーが初めての方におすすめします。ヨーロッパやアジアの硬水地域など、海外旅行にも
*1。
*1 石けんは硬水では泡立ちが悪くなります。
『レッドパームオイル』
パームを皮ごとしぼった未精製オイルは、今はなかなか手に入りません。鮮やかなオレンジ色のオイルには、精製オイルと違ってパームの成分がそのまま残り、新鮮な野菜ジュースのような香りがします。
「花々の中の花」イランイラン
妖艶な黄色い花・イランイランは、常夏の国では一年中、咲き、濃厚で甘い香りを放っています。「イランイラン」とは「花々の中の花」という意味のマレー語から由来しています。インドネシアでは古くから媚薬として、この花を新婚夫婦のベッドに撒くという習慣があります。
心を穏やかにするラベンダー
ブルガリアの肥沃な大地で収穫された新鮮な花穂を、みずみずしいうちに、すばやく蒸留にかけて、瓶詰します。ラベンダー精油は、ラテン語のlavareは「洗う」という名前の由来の通り、心や体を浄化する働きがあります。ローマ人はラベンダーを浴槽に入れて、沐浴し、傷を洗いました。皮脂分泌を整え、肌の状態を健やかに保ちます。
時間と共に熟成されるパチョリ
パチョリは、通常のハーブと違い、乾燥させた葉を発酵させてから水蒸気蒸留します。そうしてできる精油は良いワインのように年を重ねて熟成され、より質がよくなり、香りが強くなります。オリエンタルで落ち着いた香りは、緊張や不安から解放されるといわれています。
大地の力をたっぷり蓄えたパチョリの精油は荒れた肌の表面を滑らかに整える働きがあります。
タイの庭先で咲くイランイラン
■使用方法
・石けん洗顔
石けんをぬるま湯と空気を良く混ぜ合わせながらモコモコの泡を作り、クリーミーな泡で包み込みながら洗顔します。
ぬるま湯でよく流します。
洗顔後、必要ならば化粧水などで整えます。
・ディープクレンジング
顔の前に、水蒸気で満たしたお風呂(湯船)の中、または温かいお部屋でくつろぎながらクインタプルヴェールやレディーローザをパール大2個分程の量で指の腹でくまなくリンパ線にそって顔をマッサージし、毛穴の油分の汚れを浮かせます。
余分な油分をガーゼかコットンでふき取り、ぬるま湯でよく流します。
その後、もう一度洗顔します。
石けんは目に入るとしみるのでアイメイクは、コットンなどで拭き取ってください。
・基本のシャンプー(頭皮ケア)方法
たっぷり濡らした髪に、直接石けんを転がして軽く泡立てて洗います。
これはホコリなどを落とすためです(1度目洗い)。
今度は皮脂汚れをとるために、再び髪の毛に直接石けんを転がしモコモコの泡を作り、指先でマッサージするように洗います(2度目洗い)。
モコモコに泡立たないと汚れが十分にとれず、髪の毛がペタッとしてしまいます。
髪の毛の長い方も頭上のモコモコの泡を使って毛先をこすらないように洗います。
初めは泡立ちネットなどに入れて使うと泡が立てやすくなります。
石けんをヘア専用にすると約2か月使うことが出来ます(セミロングで頻度は1回/2日の場合)
石けんは軟水の方が泡立ちやすいです。硬水の地域では思うように仕上がらないことがあります。
すすぎ後、リンス適量を、髪全体に万遍なく行き渡らせてから流します
。
髪の毛を弱酸性に戻し、キューティクルを引締め、髪の毛がツルツルになります。
髪の毛の長い方、パサパサしている方はクロミツヘアパックもおすすめです。
★初めてソープシャンプーをされる方へ
始めはシャンプーやトリートメントに含まれた化学成分がなくなるのでキシキシすることもあるかもしれません。また濡れているときにツルツル感が足りないという使い心地の違いに戸惑うかもしれません。
しかし本来は水と油は混じらないものなので、濡れている状態であまり髪の毛がツルツルなのは不自然なことなのです。
合成界面活性剤の洗浄力は強力すぎて地肌を乾燥させ、傷め、洗浄力の弱いものでも洗い終わった後も肌への残留が心配です。
石けんは肌に残留しても、界面活性効果をすぐに失い、バリア機能を攻撃しません。そればかりか肌と同じオレイン酸など脂肪酸の塩である石けんは肌に親和性の高い保護クリームともなります。