こだわり1
幻のアサクサ種
アサクサ種の海苔は原始時代からあった可能性があると文献に記載があるほど、日本古来の品種です。
昭和30年代頃までは一般に普及していたのですが、アサクサ種は病気にかかりやすくて育てることが難しく、収穫量も少ないため、アサクサ種だけでは生計を立てていくことができない状況になり、現代向きに品種改良されたスサビ種へと変わっていきました。
そんな状況の中、日本の伝統食文化を守り、後世に残したいと情熱を持って海苔作りに励む島内啓次さんのおかげで商品化することができました。
一般的な品種であるスサビ種と比較すると、口どけが良く濃厚な香りと甘みが特徴です。
こだわり2
伝統的な海苔作り
本来野生の海苔は、干満の差が大きい岩場などで、満ち潮のときに海の栄養を吸収し成長して、引き潮のときに太陽の光りに当たることで余計な菌や海藻の付着を防ぎます。これを繰り返すことでしっかりとした旨みの強い海苔ができあがります。この干満の差を利用した伝統的な製法が「支柱式」という海苔養殖の方法です。
潮の満ち引きを利用した「支柱式」は、旨みが多くやわらかで香り高い品質に繋がります。
海苔師さんたちが網を海から上げて陽の光に当てたり、潮風に当てたり、細かな微調整を繰り返しながら大切に育てています。
こだわり3
自然のままの無酸処理
伝統的な「支柱式」に対して、全国的には「浮き流し式」という常に網が海面に接した方法で養殖します。この方法は海苔の成長を早める特徴がありますが、一方で病気予防や他の海藻の付着を防ぐ必要あり、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸で網を殺菌するのが一般的です。
ナチュラル・ハーモニーの佐賀初摘海苔は、網を消毒する酸処理は一切行っていません。酸処理のされていない海苔は希少な存在と言えます。
こだわり4
おいしさの秘密は 「夜摘み」
養殖を開始してから一番最初に収穫したものは「初摘み」と呼ばれ、香りや味が良く、やわらかな食感の海苔になります。そしてその中でもさらに海苔の細胞が開いている日中より、閉じている夜間に海苔を摘む「夜摘み」は、素早く乾燥海苔にすることで、より風味が豊かで口溶けの良い繊細な海苔を味わうことができます。
「海苔をもっとも美味しい状態で食べてもらいたい」という想いで、夜に収穫しています。
つくり手
美しい海を守る
■海苔漁師 島内啓次さん
島内さんは世界最大級の有明海の干満差を活用した高吊り支柱式で海苔づくりを行っています。
海苔は海の恵み。綺麗な海だからこそ美味しい海苔が育ちます。
自然に沿った支柱式は環境に負荷がかかりません。美しい有明海と共存共栄しながら、手間を省かず丁寧に向き合うことで自然そのものの味わいが生まれます。
満潮時は栄養たっぷりの有明海の栄養源を吸収し、干潮時は太陽の光をたっぷりと浴びて熟成していきます。この日々の繰り返しが、美味しい海苔をつくるポイントの一つだと言います。
足繫く海に出て海苔の様子を観察し、海や海苔の変化に合わせて細やかな調整を行いながら、愛情をもって海苔を育てている島内さん。
「とにかく良い海苔をつくりたい」とさまざまな工夫を重ねて日々海苔づくりを行なっています。
■佐藤海苔
1969年に設立、栃木県宇都宮市に本社を構える佐藤海苔。
島内さんが育て、丁寧に摘んだ海苔を原料に、焼き海苔や味付け海苔をつくっています。
「本気で海苔に向き合う生産者を応援したい」、「この先ずっと美味しい海苔を後世に残したい」という想いで、生産者と共に日本の食文化である海苔を守り、その魅力を日本のみならず世界へ伝えています。
たのしみかた1
海苔の味わいを存分に
自然栽培米との相性は抜群です。ご飯のお供やおにぎりに。
■海苔の手づくり佃煮
海苔屋さんから聞いた、手軽につくれる海苔レシピ。
手づくりならではの口どけと風味を、炊き立てのごはんと一緒にお楽しみください。
★「海苔の手づくり佃煮」レシピはこちら
たのしみかた2
お味噌汁やお吸い物の具としても
味噌汁やお吸い物の仕上げに入れると、ふわっと溶けて海苔の風味が豊かな味わいになります。
■海苔のお吸い物
★「海苔のお吸い物」レシピはこちら
保存方法
開封後は湿気に注意
開封前は直射日光、高温多湿を避けて常温で保存してください。 開封後は密閉して、お早めにお召し上がりください。
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